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2011年3月 「いかなる大事にも」
昨年、難波別院から
『まんが宗祖親鸞聖人』
上・中・下・三巻が刊行された。三年間、
『南御堂』
紙に連載されたものを今回出版されたものである。
私らの世代は、私だけかも知れないが
「まんが」
と聞くと、子供向けか、なにか低俗なものといったイメージがぬぐい去れず正直、失礼なことだが連載中は見向きもしなかった。本になって初めて手にし、その間違った主観を改めざるを得ない事に気づかされた。
編集部の努力は大変なものであったろうと想像する。例えば、宗門内の先生方の指導だけだと、えてして親鸞聖人自身を宗門の狭いところに押しやってしまう恐れが多分にあった。そこに外部の先生方の助言を多く取り入れた編集が特色のある作品になり、多くの読者に親しみを持たす結果となった。
話の導入にも普通は誕生から始まるものだが、親鸞聖人のお亡くなりになった事を、越後におられる奥様の恵信尼公へ知らせるところから始まる。そのあたりがユニークな発想で展開する。
恵信尼公からの返信のお手紙のなかに、親鸞聖人の求道の有様が知らされている。生活を共にしているものにしか共感の出来ない雰囲気をかもしだされているのである。法然上人のもとへ歩まれる様子は、聖人から直接聞かれたか、実感のこもった言葉使いである。
『降るにも照るにも、いかなる大事にも!』
南無阿弥陀佛(輪番)
真宗大谷派(東本願寺)茨木別院
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